2016年12月1日
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専門知識
想定外の映り込みと計算した映り込み
光と素材の関係も何度か言及してきました。特に注意しておきたいのがランプの映り込みを招く素材への間接照明です。図面通りに施工されたとしても、素材を間違えると興ざめを導く間接照明になってしまいます。間接照明として、ランプが見えないように配慮することに注意を払っても、その素材や仕上げに気を使っていないと思わぬ映り込みによって残念な結果になってしまいます。間接照明をする壁や天井は、光沢のないマットな素材でなければいけません。光沢があることで、物理的には隠したつもりのランプが映り込んで、間接照明した面よりも、ランプの輝度が目立ってしまいます。逆にそれを予想して、映り込んでもいいようなランプを選んでおくという場合もあります。さらには、ミラーのような素材に映しこむことで、空間の広がりを期待するようなこともあります。
残念な映り込み
予想した映り込み

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倍に広げる映り込み

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やり方によっては、ミラーとの組み合わせが水っぽいイメージになるので注意が必要
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