あかりからのまちずくり~その1~
光による「まちずくり」を精力的に行っている、ぼんぼり光環境計画の角舘まさひで氏の活動をご紹介させていただきます。
あかりの整備は、地域財産を可視化して、まち、商店街、建築の価値を高めることができる。あかりの整備は、まちずくり、地域活性化の一つの手法ともなり、コストも少なくて済む。 という、角舘氏の考え方に私も賛同しております。今こそ、照明計画を地域全体で考える時代がきているのだと思っています。
下の事例は、角舘氏が関わっている、気仙沼「夢あかり」景観整備の一環として行った照明社会実験結果の概要です。
・街の暗闇が無くなるあかり
駐車場などの奥にあかりを設置し暗闇を無くし安心感を高めます。
・人気を感じるあかり
窓から漏れるあかりは人気を感じ、防犯性に寄与します。
・省エネの実現
通常の防犯設置と比較して、省エネが実現できます。
・景観形成に寄与するあかり
階段や坂、街並みが目立ち空間認知が促進されます。同時に高台が認識でき安心感が広がりました。
と、角舘氏が述べるように、これらの4つの効能は、様々な地域に当てはめて考える事ができます。単に地面に落とす光量を増やせば安全かというと、全くそうではありません。かえって目にグレアを与え、暗い所が一層見えなくなったり、部分的な改良で予算が無くなったり、本末転倒の防犯灯も多々あります。そんな中、ここで実証されたことは、体温を感じる豊かなあかりは、省エネや低コストで実現可能という事例だということです。
~暗いから危険である~事への対処法が、街灯、(いわゆる上から光を落とすポール灯)を付ける、という方向にしか行かないこの国の考え方が早く変化してくれることを切に願います。
資料提供:ぼんぼり光環境計画/角舘まさひで
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