光でエッジを操作する
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光でエッジを操作する

異質の物が接する境目の事をエッジといいます。エッジが視野内に全くない状態を等質視野といいます。この状態では人は奥行きを感じる事ができず、感覚が失われてしまいます。異質の物というのは、異なる性質をもつというこですが、それは、素材の違いでも、色の違いでも、位置関係の違いでもよいわけです。エッジ部分には、必ず輝度か色の変化があります。したがって、輝度変化が大きい所で、人はエッジを認識しやすく物と物の境目を感じとりやすくなるのです。この輝度変化を創り出すのは、空間形状、素材、照明の役割です。空間形状や素材は容易には変えることができませんが、照明で輝度変化を創り出すことは、比較的実現しやすいことだと思います。
写真1は床にガラスを埋め込んで素材の違いでエッジを作っています。そのガラス分部を光らせることで輝度比をっさらに大きくして、エッジをより鋭いものにしています。

写真1

写真2は高層ビルのトップの冠部分とスカイラインの部分でエッジができます。それを、冠部分の高照度のライトアップによって、空の暗闇との輝度比を大きくして、エッジをより鋭いものにしています。

写真2

写真3は間接照明の手前と奥の位置関係によるエッジですが、その奥の面に間接照明の光を置くことで輝度比を大きくして、エッジを強調しています。

写真3

逆に、真っ白い空間では全体に光が拡散して輝度がどこでも近い値になるため、エッジが曖昧になります。そうなると距離感が失われ、不思議な感覚を生み出す空間になります。

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