見えない風を見える光に変える
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見えない風を見える光に変える

我々を取り巻く環境は、水、熱、風、光、音、などの要素が微妙に絡み合ってできています。体感温度ひとつとっても、気温、湿度、風速、放射熱、などの色々な条件によって変化するわけで、気温だけで捉えることはできません。切り分けて考えるわけにはいかないはずなのです。しかし、世の中で学ぶ時は、切り分けた学問として学びます。建築の分野でいうと、水、熱、風、光、音、を分けて考えるだけでなく、さらには、「構造の風」「設備の風」「環境の風」といった具合に単元が分かれてきます。
私は、光に関しての、この中でいうところの、「環境の光」に近い分野を手掛けてきたのだと思っています。だったら、この「環境の光」や「環境の風」や「環境の音」でてをつないだらいいのではないか・・・と思う事があります。
風は目にみえません。でもその風がふくことで、花びらが散ったり、水が揺らいだりする景色の中で見る夕陽という光の見え方は、無風の時とは違った感覚で見えてくるはずです。
そういう意味で、「風」を光で表現してみたかった、そんな事例をここにあげてみました。スポットライトを仕込んだ石柱が和を描いて建っています。スポットライトの手前には、実は風車のような仕組みが施されています。風が吹いて、風車が回ると、スポットライトの光の影が回り、光が風を視覚化してくれます。ここでは風の吹き方で、いつも違った広場の表情を見ることができるのです。


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