街で見かけた光に思うことあれこれ・・・・~反射率編~
同じ照明手法でも反射率の違いでこんなに見え方が違います。丁度良い比較例にでくわしました。高層オフィスビルのエレベーターホール。天井に仕込まれた間接照明によって導かれています。ホールの部分では、その間接照明が壁面を照らすようになっています。両者とも同じ照明手法ですが、それぞれ違う会社のエレベーターであることを示すためなのか、壁面の色が違います。多少光沢のある素材で、片方は黒、もう一方は薄いグレー。壁の見え方に注目してください。
同じ手法で同じ光量をあてていても、薄いグレーの方が明るく見えます。それは、黒よりグレーの方が、反射率が高く、乱反射して跳ね返ってきた光がより多く我々の目に入ってくるからであります。

グレー壁

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壁の反射が多い分、空間も少し明るい感じがします。
一方、下写真は黒い壁。

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壁が黒いので、空間もグレーより暗く感じます壁の反射が多い分、空間も少し明るい感じがします。
大きな違いではない所がまた粋な感じもします。
逆に、同じ仕上げの壁天井で、違う光を使って変化をつけるのも面白いのではないでしょうか。
赤い絨毯の空間も、色温度の違う光であてる事で、こんなに違った印象に!
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