モデリングの光
2501
post-template-default,single,single-post,postid-2501,single-format-standard,qode-social-login-1.1.2,qode-restaurant-1.1.1,stockholm-core-1.0.6,select-theme-ver-5.2.1,ajax_fade,page_not_loaded,wpb-js-composer js-comp-ver-5.7,vc_responsive

モデリングの光

モデリングとは、3次元の対象物に照明を当てた時、対象物の陰影の変化が立体形状の見え方に関与する程度のことをいいます。ビーム角の狭いスポットライトなどで、一方向から人の顔を照射すると、立体に生じるハイライトとシャドウは非常にどぎつく、適したモデリングとはいえません。また、静物に対しての照射は、比較的陰影が強くても好ましく感じたりもします。それは、一般的に、人の顔より静物の方がドラマティックな照明が受け入れられやすい傾向にあるからといえるでしょう
。モーテンセンの「人の顔の最も良い写真は、顔面の最大と最小の輝度比が4:1の時得られる。」という考えや、ハーモンは「児童に立体の形を認識させるためには、立体における輝度比は3:1~7:1以下であるべきである。」という意見があります。
いずれにせよ、立体に生じるハイライトとシャドウの濃さや、ハイライトとシャドウの生じる方向が、モデリングの重要な要素となることが分かります。従って好ましい雰囲気を得るためには、拡散性の光と、指向性の光が適切に混合され、しかも指向性の照射方向が適当な範囲にあることが必要です。

ちなみに、どこにでもあるスポットライト一台で、斜め前方から光を当てた時の顔と、下から光を当てた時の顔の比較をしてみました。同じ人物とは思えませんね・・・・

斜め前方から照射


斜め前方から照射


下から照射

No Comments

Post a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください