適光適所
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適光適所

オフィスにとって一番良い光は?店舗にとって一番良い光は?ホテルにとって一番良い光は?・・・・・・などなどの質問を受けることがあります。勿論、カテゴリー別におさえておかなければいけないポイントはいくつかあるにせよ、ひとくくりにして、こういう照明が一番良いといういい方はできません。例えば、飲食店をとってみても、お店の雰囲気を明るく健康的なイメージにするのか、ゆったりと、アベックで訪れるようなお店にするのかでも全く光の作り方は逆になります。
さらに、出す料理の内容によっても、中華のような艶が大事な料理には指向性のある光が向いていますが、和食などではきつい陰影は逆効果になります。空間をドラマチックにみせることが、女性の顔をおどろおどろしく見せてしまうこともあります。

空間全体を作る環境光をどう設えるかを決めたら、テーブルの上の機能的な光をどう作るかを決め、さらにそれらがそこで過ごす主役である人々への不快なグレアを生み出していないか、人々をより美しくみせることができているかを検討していく手順が必要です。もし、どれかが基準を満たさないとしたら、その空間での優先順位を決めなければいけません。いくら料理がおいしそうにみえても、自分の顔がおばけのようにみえてしまうとしたら、そのお店には絶対に行きたくはありませんから。

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