2016年7月12日
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専門知識
自然光に立ち返る
人類が発生以来慣れ親しんできた太陽光のリズムは、我々のDNAに書き込まれ、その影響から逃れることはできません。朝の光に始まり、午前の光、真昼の光、昼下がりの光、夕方の光と、目からわずかな色味の違いを感じ取っています。こうした光の色は色温度で表します。
色温度とは、表現しようとする光の色をある温度の黒体から放射される光の色と対応させ、その時の黒体の温度をその光の色温度としています。
人は、オレンジに近い色温度の低い朝日が、低い位置から昇り始める頃に目覚め、日中の色温度が高い白っぽい高所からの光の頃に最も活動的になります。そして色温度の低い夕日が低い空に沈んでいくのを目にして体を休めるモードとなり、帰宅するのです。
もはやこの自然のリズムを取り戻すことが至難の業になってしまった現代だからこそ、人として恣意的にこうしたリズムを選択するためにも、照明計画をないがしろにしてはいけないのです。
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