光で料理を盛り付ける
光の質と照射方法によって顔の見え方が大きく変わるのと同じように、料理の見え方も光によって見え方が大きく変わります。
雰囲気のあるレストランは、大抵間接照明で少し暗めな空間を演出している場合が多いものです。肌のきめまでみえてしまうような照明より、間接照明などは女性にとってありがたい照明手法なのですが、食べ物が見えにくい照明というのだけはどうしても評価できません。食べている姿を煌々と明るく照らして欲しくはないし、できるだけ柔らかい光で美しく見えているという安心感を持って食べたいという女心を理解してほしいのです。しかし、お金を払って食べる食事は勿論おいしく食べたい訳です。その料理にしっかり光があたっていないと、目で食するという大事な楽しみが失われてしまいます。目で見た時には実際の味よりもおいしそうに見せてくれる光がほしいものです。
その時キーポイントになるのは「光沢」だと思います。そして料理によってもその光沢の適切な出し方は変わってきます。油の艶が重要ともいえる中華の場合は指向性の強い光で光沢感をだすほうが良いことが多いのですが、お刺身などの和食の場合は、強い陰影は逆に毒々しい見え方になり、指向性の強い照明は不向きな場合が多いのです。
お店の場合は、そのお店の料理の特性を見極めて手法を選んで下さい。
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