LED事情
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LED事情

世の中のランプが、白熱電球や蛍光灯からLEDにどんどん変わっていきます。確かにランプの寿命が長く、使用する電力量は少ないなどの利点はあります。更に、青色LEDの出現によって、すべての色を作り出すことが可能になりました。だからといって、この先すべてのランプをLEDにしたほうが良いという話ではないと思っています。
まずは、照明デザイナーとしての目線からいうと、どれだけLEDの効率が良くなったとしても、LEDには不向きな空間の光環境というものがあります。例えばしたの写真は小学校の教室と図書室です。(設計:みかんぐみ)どちらも拡散光としての光の性質を利用しています。LEDのような集光した光を必要としなかったということです。勿論LEDでも現在は色々なランプ形状、様々な配光のものがあり、似たような事をすることは可能です。しかし、そのためには、LEDの本来持つ集光した輝度の高い光をわざわざレンズや素材で広げなければならなかったり、球体の光に影がでないように特殊な加工をしなければならなかったり、余計なコストがかかります。それでも全く同じ拡散光が得られるわけではありません。色味も電球色にすればいいというものではなく、持っている波長が違うわけですから、白熱ランプの雰囲気にはなりません。
もう一つは人の眼への悪影響です。白色LEDによる青色網膜障害はよく知られていますが、まだまだ歴史が浅いものに関する危険性は経験してみないことには未知だと感じています。アスベストのように・・・
LEDはこれからの省エネには欠かせないランプであることは間違いなく、それを否定するつもりはありません。ただ、すべてがそれにとって代われるものではないということです。

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