2016年11月10日
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専門知識
シルエットで魅せる
太陽を背にして写真を撮ると顔が暗く映ってしまうように、形あるものの後に光を作ることで、その前にあるものをシルエットで浮かびあがらせることができます。しかし、単に後に光があるだけではなく、背後にある壁や物体などの光を受けて乱反射する物があることが必要です。人は、格子の穴などの奥が見える部分から、その奥の光を受けて反射した面を見て、明るい部分を認識します。そして前面の光の当たらない部分との対比で強調されたシルエットを楽しむことができるのです。ただ背後に光が充満しているだけで空間だけであれば、写真のような景を創ることはできません。
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