画家が絵画の技法で風景に奥行きを作るように、光のライトアップでも奥行きを創り出すことができます。室内から庭の樹木のライトアップを楽しむためには、外の光の量と部屋側の光の量とのバランスにより色々なシーンが楽しめるわけですが、さらにその屋外の光景に幾つかの奥行きを持たせるという楽しみ方もできます。樹木の手前から光をあてれば樹木が姿を現すわけですが、更にその奥の背景をいかすために一番奥の面にホリゾント効果となる光を与えます。それによって、そのホリゾントの手前がシルエットとして浮かびあがり、ホリゾント、シルエット、樹木、という舞台ができあがります。ホリゾントとなる照明の輝度が高いと、ドラマチックなシルエットができますが、歩行するゾーンであればグレアには配慮しなければいけません。立ち位置によっては自分は相当眩しいけれども、他者からはただのシルエットA君になってしまいます・・・・
2018年12月12日