私たちの周りに広がる世界は、光がなくては見ることができません。昼間の陽光、夜間の月光、どちらも太陽の光(直射光/反射光)であることは誰でも知っています。また、人類の歴史は人工の光(照明)の発明によって、飛躍的な進化を遂げてきました。『光と照明に関する「なぜ?」「なに?」を、面白おかしく&わかりやすく、文字と絵と写真と映像を使って解説する “エリッペ” こと、竹山枝里。
エリッペ・ドットJPは視覚的な情報コンテンツの発信を通じて、私たちの生活に欠くことのできない「光」にもう一度目を向けるきっかけを与える光と照明の啓蒙情報サイトです。過去25年以上に亘って照明の世界で遊び、学び、教えてきた光の仕掛け人・竹山枝里が、独自の世界観と語り口で解説する光の性質と、それを現実世界で利用する活用法の数々。
今、未来の建築家を育てる大学の建築学部でも、照明は設備の一部としての授業があるだけです。照明は設備としての役割以外にも、重要な役割を担っており、将来を創る若者にそれを伝える教育が安定的に供給されているとは思えません。ある危機感を持って、まずは自分のできることを、と始めてみました。建築やデザインに関わる人々、そしてこれからそれを担う人々、さらには未来を創る子供たち・・・に少しでも私の知っている光の魅力を伝えたいという思いです。光の分野と色々な分野が交わる事で、思いもよらない展開に広がっていくことも期待したいです。
略 歴:東京都立大学工学部建築工学科卒業。一級建築士。東急ホーム株式会社、株式会社TLヤマギワ研究所を経て、1999年、照明デザイン事務所 イリス・アソシエーツの設立に参加。
マブチモーター本社棟、日産先進技術開発センター、東急ハーベストクラブ旧軽井沢、東急ハーベストクラブ箱根甲子園、伊那東小学校、2005 国際博覧会(愛地球博)ドイツ・フランス パビリオン他…の照明計画を担当。
教職暦:首都大学東京非常勤講師、
著作暦:かがくのとも 通巻524号「なんのかげ?」福音館書店
文・構成:竹山枝里/写真:西山悦子