花火の魅力
打ち上げ花火は美しいものです。どんなに世の中が合理化されて、新しいエンターテイメントが次々と登場しても、やはり打ち上げ花火は人々の心を奪うのでしょう。それは、打ち上げ花火が、我々の五感に訴える芸術だからかもしれません。打ち上げ花火が、視覚に訴えることはいうまでもありません。私が何よりも好きなのは、「ひゅるひゅるひゅる~ パーン、パンパンパンパーン」というお腹に響くような音をたてて海に散っていくあの音です。これは、聴覚に働きかける光と音の速さの違いを改めて感じ、目で見えた花火の開花とその火薬音とのずれにより、自分の見ている位置と花火との距離を感じずにはいられないというような複雑な思いでもあります。更に、火薬や煙の匂いのなか、杏子飴をなめて歩いた時の甘煙たい思い出はあの火薬の匂いを嗅ぐたびによみがえってきます。
あの散り際の切なさはなかなか照明では表現しきれないでしょう。
最近では、未来型花火エンターテイメントなる、音や様々なパフォーマンスとのコラボによって、より一層刺激的な花火大会もおこなわれているうよです。
今後はもしかしたら、火を使わない安全な照明と音のコラボによって花火大会が行われるようになるのかもしれません。
色々な分野のプロフェッショナルが新しい花火エンターテイメントを展開していくことも楽しみですが、・光 ・音 ・水辺 ・匂い これらをいっぺんに芸術として生み出す打ち上げ花火がそしてそれを創り出す花火師さんが永遠であることを願いたいものです。
単純にRGBを組み合わせて作る色は、火薬に混ぜた金属化合物の絶妙な割合で創られる、金属元素特有の電子エネルギーの織り成す色にはかなわない。
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