クラムボンに会いたくて・・・
私にとって宮沢賢治の作品は、幼い頃から大人になるまで、ずっと心のどこかに住みついてしまうような、不思議な魅力を放った作品でした。その中に「やまなし」という作品があります。
「やまなし」は読むたびにその自分なりの解釈が変わっていきます。真実の解釈を求めて、色々な絵本で違う描写の絵を見比べたりもしました。クラムボンはいったい何者なのか・・・5月と12月で何がいいたかったのか・・・しかし、結局は自分の創造力で解釈をすればいいのだという結論をだしたものです。
特に好きだった絵は安藤徳香さんの描写が好きでした。幼い頃は、プールで潜った時に、水の中から見上げながらクラムボンを探したものです。

福武書店 やまなしより

福武書店 やまなしより
今、光に関わってきた私がもしこのクラムボンの世界を表現できるとしたら、こんな風に描きたいと思っています。水の中から水に浮かんだやまなしを見上げると、
岩や水もに囲まれた金魚鉢のような空間に行きついたとき、水面には、水上の姿とはべつの姿を繰り広げているのではないでしょうか。
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