2016年8月12日
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専門知識
照明リニューアルのメリット
て建築のリニューアルというものは多額の費用がかかるものです。多額の費用をかけも空間の大きさを変えることはできません。その費用の割には変化が少ないということも少なくありません。それに対して照明のリニューアルというのはコスト以上の効果を生み出すことができます。
ここではオフィス照明を例に挙げてみましょう。
二つの写真はまったく同一の部屋で、天井照明のみを変えてみたイメージです。一方はシステム天井のロの字に組んだルーバー照明、もう一方は間接照明で環境光をとる照明です。印象が大きく変わることがわかると思います。印象だけではなくいくつかの利点も生まれます。
・間接照明にすることで設定照度を低く設定しても快適な空間照度を得られ、細かい作業をしないゾーンでは今までの電力量を大幅に削減することができる。
・間接照明の低めの照度で環境光をとることで、個々のワーカーの手元の照明で必要なところのみを高照度にすることができ、省エネ効果が期待できる。
・ぎらつきのない間接照明が長時間の執務による眼精疲労の軽減に繋がる。
・会議室などではいくつかのシーンを設定することで、会議の目的や来客のおもてなしなど、目的別の対応が可能になる。etc.
一日の大半を過ごしている人も多いであろうオフィス照明です。その時間視野に入ってくるのは壁の上部と天井面です。その部分に、いつまでも味気ないお決まりのルーバー照明を付けて煌々と明るく照らさなければいけない、という考え方を早く卒業したいものです。
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